のどかな住宅街のなかに、いつもそこだけ人があふれている。2003年にオープンして以来、本格的、かつ個性派のケーキを次々に生み出し、瞬く間に人気を集めた。
「日本のパティスリーは季節ごとに新作を出して変化に富み、食べ手も熱心。フランスでは10年前とまったく同じレシピでケーキを作っているところが多い。それはフランスらしさでもあるけれど、新しいもの好きの僕には日本の方がぴったりみたいだ」と、目を輝かせながら語るサントスさん。
チョコレートの技術を日本に広めるために10年前に来日し、編み出した独自の製法は、自らの名前がつけられプロの間で知れ渡っているほど。ボンボンショコラや、チョコレートケーキのレベルの高さはもちろんのこと、そのほかのスイーツも独自の魅力をたたえたものばかり。
たとえば、ぷるぷるのわらび餅を巻き込んだ抹茶のロールケーキ、沖縄産黒糖のクリームで作る栗のムースなど、日本の素材を独自の視点でとらえたものは、我々日本人に新鮮な感動を与えてくれる。
ケーキは素材使い、構成こそシンプルだが、その分ストレートに味が伝わり、「サクサク、パリパリ」など食感の楽しさで変化をつけて飽きさせない。作ること、食べることを大いに愛し、楽しんでいるサントスさんの姿が目に浮かぶようだ。今、眩しいほど旬のオーラを放っているパティスリーである。 |
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