サーモンのサラブレッドが人気急上昇
 皆さんは、魚と肉ではどちらが好きでしょうか。
 
健康な食生活を送るには、魚に含まれる「脂質」を適量に摂取することが大切だと言われます。魚に含まれる「不飽和脂肪酸」という脂は、成人病を予防するのに欠かせない栄養素のひとつで、そこに含まれるEPA(エイコペンタエン酸=IPA)には、血液をサラサラにしコレステロ−ルや中性脂肪を減らし、さらに血栓をつくるのを抑える作用があることから動脈硬化を予防し、心臓病や脳卒中を防ぐ働きがあります。さらに炎症を抑えたり免疫を調節したりする作用もあり、アトピーなどのアレルギーにも効果をもたらします。また、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳の働きを促進し学習能力を高めイライラを抑えてくれます。

 そんな栄養たっぷりの魚の中で、最近とくによく売れている魚があります。高級品となってしまったマグロのトロの代わりに、脂ののった刺身用サーモンがよく売れているそうです。
 
以前は、鮭の刺身といえばアニサキスをはじめとした寄生虫の心配から、一度冷凍にした「ルイベ」だけが食べられていましたが、北海道以外ではあまり一般的ではありませんでした。しかし、ここ数年間に、ノルウェーの清浄な海で養殖されたサーモントラウトやアトランティックサーモンが大量に冷凍輸入され、刺身用サーモンが手軽に食べられるようになったのです。

 ところでサーモントラウトというのは、どういう魚なのでしょう? 海外では、海と川を行き来するサケ科の魚をサーモンと呼び、淡水だけで生活するものをトラウトと呼んでいます。それでは、サーモントラウトとは?
 実はニジマスを海で養殖したものなのです。ニジマスは、英名をレインボートラウトと言いますが、幼魚の時期から海で養殖育成したものは虹色の帯がなく、他のサケ科の魚と同じ銀白色の体です。1932年にワシントン州立大学のドナルドソン教授が、ニジマスの品種改良を始めたところに端を発し、それから70年、ドナルドソン・トラウトはノルウェーの海でさらに磨きをかけられ開発された、いわば「サーモンのサラブレッド」、それがサーモントラウトなのです。

 冷たく澄んだフィヨルドで育てられたノルウェーサーモントラウトは、脂肪がほどよくのっています。カルシウムの吸収に必要なビタミンDが豊富に含まれており、サーモントラウトひと切れ(約100グラム)で、成人が一日に必要なビタミンDの約13倍もの量を摂取することが可能です。どんな素材や料理法とも相性が良く、冷めてもパサつかないので、お弁当にも向いています。
 ぜひあなたもこの「サーモンのサラブレッド」を試してみてください。


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