ダイエットと酒飲みにはチーズ
 みなさんは、「フルール・デュ・マキ」というチーズを知っていますか?
 これはフ、ランス・コルシカ島のチーズで、手のひらにちょうど乗るくらいの円盤状。とてもおしゃれなチーズで、上部にこしょう、唐辛子、ローズマリー、セージ、ジュニパーベリーが飾られていて、名前の通り「灌木(マキ)に咲く花」をイメージさせてくれます。包みを開くと、乾いた香草の揮発性の強い香り。原料乳は羊乳ですから、若いうちは羊乳の甘みが残りますが、お勧めは表皮がカサカサと乾いて来た頃。回りについたハーブが中まで浸透して、がぜん美味しくなってきます。

 コルシカ島はとても不思議な場所です。地中海に浮かぶこの島は海岸からすぐに岩山がそそり立ち、名物の灌木群「マキ」が繁っています。そして、チーズ好きにはたまらない「巡礼の島」といってもいいでしょう。この島には牛がいなくて、作られるチーズも羊乳のチーズばかりと聞いたことがあります。羊とチーズづくりを伝えたのはギリシャ人。なんと紀元前6世紀頃に遡ると言われています。
 フルール・デュ・マキは繊細な味のチーズですが、今でも農家製が盛んなコルシカ島のチーズのほとんどは無骨で強烈な風味があります。この島独特のチーズも多いのです。

 一般に、チーズは高カロリー食品で、食べると太るような思い込みがあるかもしれませんが、これは大きな誤解です。チーズは栄養素をバランスよく含んだ食品で、カルシウムはもちろんのこと、良質のタンパク質や脂質、各種のビタミン、ミネラルが豊富。
 意外かもしれませんが、チーズはダイエットにうってつけの食品ともいえるのです。ダイエットの基本は、からだに必要な栄養素を十分に摂取するよう配慮した食事。しかもチーズは腹持ちもよいので、間食しなくてすみ、かえって食べ過ぎや肥満を防いでくれることでしょう。

 また、チーズは日本人に不足しているカルシウム源としても優れています。チーズのカルシウムは、タンパク質と結合しているので、どの食品より吸収がいいのです。ゴーダチーズのような硬いチーズや、プロセスチーズなら、一日100グラムも食べれば、必要なカルシウム量がとれてしまいます。カルシウム不足が原因で起こる骨粗鬆症が気になる人にもチーズはぜひお勧めしたいものです。

 そして、アルコールとの相性の良さ!よくチーズとワインの相性ということが言われますが、ワインをたくさん飲めるのもチーズのおかげ。チーズは胃の粘膜を保護して、アルコールの吸収速度を遅くしてくれるので、悪酔いしなくてすみます。それに、チーズに含まれるている必須アミノ酸は、肝臓の働きをよくして、アルコールの代謝をスムーズにしてくれる働きも。「お酒を飲むならチーズ!」なのです。


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