チョコレートの甘〜い誘惑
 日本で初めてチョコレートを食べた人を知っていますか。
 文献を見る限りでは、伊達政宗公がスペインに使わした支倉常長の一行だと言われています。

 日本でチョコレートが作り始められたのは明治時代。岩倉具視一行がフランスのチョコレート工場を視察して、その後、森永製菓の創始者である森永太一郎氏が東京赤坂に洋菓子製造所を建設し、クリームチョコレートを作ったのが始まりです。
 持ち込まれた当時は、ヨーロッパでのはじめの頃と同じく、スイーツというより薬として一部の人のものでしたが、風月堂が新聞広告で「猪口令糖」をハイカラなお菓子として売り出した頃から、一般的な食べ物となっていったのです。

 さて、その「猪口令糖」、ミルクチョコレートだのビターチョコレートだのと、いろいろな種類がありますが、その違いを知っていますか。

・スイートチョコレート
チョコレートは、基本的にはカカオ豆を主材料にしたお菓子のこと。でもカカオ豆をすりつぶして作るカカオマスは、それだけでは苦い味なので、これにカカオバター、バニラ、砂糖を加えて作ったものがスウィートチョコレートです。カカオの風味、苦みがきいています。少しだけ粉乳を入れたものも含まれます。

・ミルクチョコレート
スイートチョコレートに粉乳を加えたものが、ミルクチョコレートです。ビターチョコレート甘味がまったくない苦いチョコレートのこと。カカオマスの比率が高く、そのままで食べることはなく、エクレアなどの上に塗ったり、ほかの味付けや香り付けなどに使われています。市販でよくあるビターチョコレートは、ビター風味のきいたスイートチョコのことで、本来のビターチョコレートとは違います。

・ホワイトチョコレート
チョコレートの主原料は、カカオマス、ココアバター、砂糖、粉乳ですが、カカオマスがまったく入っていないものがホワイトチョコレートです。あの茶褐色の色はカカオマスのもの。だから白くてミルク味たっぷりなチョコができるのです。

・生チョコレート
チョコレートと生クリームを混ぜ合わせて作ったもの。口に入れたときのふわっとした口溶けが特徴です。水分を多く含んでいるので、日持ちはあまりしません。トリュフチョコレートやガナッシュチョコレートなどが代表的です。

・板チョコレート
テンパリング(調温)したチョコレートを板状の型に流し、冷却してから取り出したものです。チョコレートだけで作られたものがほとんどですが、ナッツ類やパフなどを混ぜて作ったものもあります。

・シェルチョコレート
チョコレートでシェル(殻)を作って、その中にナッツ類、果実、ジャムや洋酒などを入れ、チョコレートでふたをしたもの。ウイスキーボンボンなど。

・ホローチョコレート
人形や動物などを合わせ型で作った立体形のチョコレ?トで、中は空洞になっています。イースターエッグなどがポピュラーです。

・エンローバーチョコレート
“エンローブ”とは「覆う」という意味。クッキーやウエハース、フルーツなどをチョコレートでくるんだものです。

・パンワークチョコレート
カバーリングチョコレートともいわれ、ナッツ類やキャンデー、パフなど小粒なものに、チョコレートをかけて作った粒状のチョコレートです。

 これさえ覚えておけば、デパートの高級チョコレート売り場でも堂々と注文できますよ!



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