ハム・ベーコン・ソーセージの違い
 朝食にパンを食べる方は、ほかにどんなものを付け合わせていますか。オムレツや目玉焼きなどの卵、それにハムやベーコン、ソーセージなどが一般的ですね
 ところで、ハム、ベーコン、ソーセージは、それぞれどのように違うのでしょうか。

 簡単にいってしまえば、どれも元は「塩漬けした肉」(ハムとベーコンは豚肉)。ベーコンはそのまま燻煙したもの、ハムは燻煙し、さらにボイルしたものです。ソーセージは、塩漬けした肉を挽肉にして練り合わせたものですが、肉も豚肉だけではありませんし、燻煙やボイルするかどうかも、種類によって違います。大ざっぱにはこのように言えますが、骨付きハムや生ハムはボイル行程は行いませんし、 このカテゴリー分けに当てはまらない製品もたくさんあります。いずれにしても、昔、冬の間、豚肉を保存するために塩漬けにしたのが始まり。5000年も前に、メソポタミアでシュメール人が初めて作ったという説もあります。

 ところで、ソーセージにはヨーロッパの地名が冠されているものが多く、イタリアのボロニアソーセージ、フランスのリヨンのリオナソーセージ、フランクフルト、ウインナなどがあります。おもしろいのは、ウインナのことを本家ウィーンでは、フランクフルトソーセージと呼ぶそう。また、サラミソーセージは、南欧のサイプラス島のサラミス発祥の地といわれています。

 さて、ハム、ベーコン、ソーセージのうち、日本人がいちばん早く口にしたのは、ハムだったようです。1863年、開国して間もない横浜に、22歳の英国人ウィリアム・カーチスが上陸しました。英国船のコックかボーイをしていたといわれる彼は、横浜の山手に大規模な農園を作り、居留地に住む外国人向けに、キャベツ、カリフラワー、トマトなどの西洋野菜を栽培し始めます。
 たちまち富を得たカーチスが次に目をつけたのが、食肉と加工品。明治7年(1874年)、鎌倉郡川上村柏尾に自ら開いた観光ホテルの裏に牧場を作り、ハム、ベーコン、牛乳、バターの製造を始めたのです。日本におけるハムの歴史がここから始まります。
 
いまでも「鎌倉ハム」というのが、ハムの代名詞になっているのは、このような歴史から。 ふだん、何気に食べているハム、当時は、鎌倉や箱根、横浜などの一流ホテルでしか味わえなかった「ハイカラな」食べ物だったのでしょうね


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