酢で血液をサラサラに!

 酢は、中国の薬膳書にも登場するほど、昔からその効能が語られていました。薬膳書には「酢は体を温め、肝と胃経を助ける。尿や汗の出すぎ、炎症、消毒、止血、産後の目まい、下痢、魚肉の毒などに有効」と書かれいます。料理の聖典『随園食卓』(袁牧著 1792年)には「お客さんの胃が疲れたら酸味と甘味で覚醒させる」とあります。このように、料理の最後に酢豚、肉団子やコイの甘酢料理を出すのが薬膳です。

 私たちの理想的な健康状態とは、血液が弱アルカリ性に保たれていることです。でも、ストレスや食生活の乱れから、体質が酸性化していくことが多くあります。酸性に傾いた血液はドロリとした汚れた状態です。このような血液になると末端まで血液が十分に行き届かず、その結果、高血圧、コレステロールの増加などの原因となります。
 「酢」は酸性に傾いた血液を弱アルカリ性に改善する血液浄化作用が強く、細胞の働きを活発にし、中性脂肪を抑制する働きがあります。

 毎日パソコンを使っているあなた! 長い時間同じ姿勢で座っていると、肩こり、腰の痛み、視力低下などが気になりませんか。人は、活動する事によってエネルギーを消費し、燃えかすとして乳酸が残ります。この乳酸がたまると筋肉が硬化し、肩こり、腰痛、疲労、また精神の安定がくずれ怒りっぽくイライラの原因になるのです。酢には、この乳酸を無害な水と炭酸ガスに分解する作用があり、疲れや痛みを取り去ってくれるのです。

 女性にとってうれしいのは、酢には、肥満の原因のひとつである悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を分解する力があること。また、余剰の栄養分(糖分やグリコーゲン)を分解し、脂肪として蓄積されるのを防いでくれるそう。
 
ほかにも血液をきれいにさらさらにしてくれたり、におい、味覚、成分が消化器の神経を刺激して、食品の消化吸収を高め、腸の働きをよくし、殺菌力により腸内環境が改善され、便秘や痔疾などにも効果を発揮したりします。

 ただし薬効を過信して、酢をたくさん飲めばいい、というのは間違い。刺激が強すぎて胃、腸、心の臓を傷つけてしまいます。「すべてほどほど」が薬膳の基本です。


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