アイスクリームは立派な栄養食
 アイスクリームって、実は「栄養食」だって知っていました? 
 アイスの消費量世界一のアメリカでは、かなり前からアイスを栄養食として評価していて、第2次世界大戦中もアイス製造用の軍艦を従えて戦地に赴いたといいます。もっともっと前、古代のギリシャやローマ、そして中国でも、甘い氷菓は、疲れた体を元気にする「健康食品」として利用されていました。『旧約聖書』に出てくる「乳と蜜」は、夏には氷雪で冷やしてミルクシャーベット風にして食べたのだと考えられていますし、『千夜一夜物語』に出てくるアラビアに伝わる冷たい飲み物「シャルバート」は、シャーベットの語源と考えられます。シリア地方に侵入した十字軍がこれをヨーロッパに伝えました。そして新大陸アメリカに伝わり、爆発的に広まるのです。

 日本人とアイスクリームの出会いは江戸末期のこと。幕府が派遣した使節団が訪問先のアメリカで食べたのが最初で、そのおいしさに驚嘆したといわれています。そして、明治2年には、日本で最初のアイスクリームが横浜で作られ、文明開化の波に乗り、日本でのアイスクリームの歴史が始まったのです。
 昭和57年に明治乳業から「ボーデンホームメイド」が発売されたことをきっかけに、アイスクリームはスーパープレミアムの時代に突入します。また、一方では健康ブームの中、フローズンヨーグルトやジェラードも台頭してきます。さらにマルチパックの急成長など、アイスクリームも個性で選ぶ時代になりました。今や、日本のアイスクリーム消費量はアメリカ・中国に次いで世界第3位なのです。

 最初にアイスクリームは栄養食といいましたが、これには2つの理由があります。1つはバランスの良い栄養食品であるということ。乳脂肪8%の種類別アイスクリームに含まれるカルシウムは、100g当たり140mgと牛乳の100mgよりも多いのです。そのほか、ビタミンA、B1、B2も適量含まれています。
 
アイスクリームなら食欲がないときでも食べられますよね。もし、朝食を抜いている人がいれば、朝、アイスクリームを代わりに食べてみてください。必要な栄養素をある程度補給できますし、砂糖を含むので、エネルギーも補給されます。

 もう1つの理由が、これはとても意外かもしれませんが、アイスクリームは実は太りにくいのです。アイスクリーム摂取後の血糖値の上昇は緩やかなので、脂質代謝を支配するインスリンの分泌を急激に増加させないため、エネルギーへどんどん代謝していきます。また、アイスクリームは冷たいため、体熱を戻すためのエネルギー消費が増えるので、摂取したカロリーはむしろエネルギーとして消費される部分が多くなるのだそうです。

 アイスクリームは甘くて脂肪も高く、太りそう……。そんな心配はもう要りません。今年の夏は、おいしいアイスクリームをたくさん食べましょう!



戻る