オリーブオイルが”女王”と呼ばれる理由

 みなさんは「植物の女王」とはなにか知っていますか。

 答えはオリーブオイルです。
 なぜ女王なのかというと、オリーブオイルの持っている香りや味、色調、調理特性、生理的効果などが、他の植物油に比べて大変優れているから。オリーブオイルというと、連想ゲームのようにイタリア料理を思い浮かべるかもしれませんが、イタリアだけでなく、地中海沿岸地域の歴史や文化とともに生まれ育ってきました。 オリーブの木は、神様から授かったものとして、古来からこの地域では「大地の恵み」「平和の象徴」とされてきたのです。国連の旗にオリーブの枝が描かれているのも、こうした意味合いがあるのです。それが「植物の女王」といわれるゆえんかもしれません。

 オリーブオイルは人類が最初に使った油脂です。ほかにも、ひまわりや大豆、とうもろこし、ごまなどの植物からも油をとります。しかし、数ある油脂と比較してオリーブオイルがすぐれている点がいくつもあるのです。

 植物油は、ほとんど種子を絞ります。それに対して、オリーブオイルだけは果肉を絞るので、スクワレン、ビタミンA、E、葉緑素など、天然の有効成分がたっぷり含まれているのです。果肉の絞り方も、基本的には何千年も前の製法と変わっていません。実にシンプルでナチュラルな方法です。これは、種子を絞る場合、種子に科学的な処理を加えて抽出することが多いのと対照的です。
 また、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が多く含まれているので、動脈硬化を促進させる悪玉コレステロールの血中レベルを低下させてくれるのです。
 オリーブオイルはまた、油脂ではありますが、胃に負担がかからないため、昔は胃炎や胃潰瘍の治療に使われていたともいいます。

 その香りのよさから、オリーブオイルは熱しないで、そのままパスタやサラダにまぶしたり、あるいは、ほんの少量の塩と一緒にパンにつけても、それぞれの味を引き立てて、楽しむことができます。また、お米を炊くときに、ほんの少しオリーブオイルを足してみてください。お米がくっつかず、つやつやに仕上がります。

 オリーブオイルは体の中からだけではなく、外からも体をきれいにしてくれます。女性なら、朝晩の乳液の代わりに肌によくすり込んでおくと、肌の内部に浸透し、しっとりつややかな肌となります。また、紫外線をよく吸収するので、日光を受ける部分に塗っておくと、直接肌に当たる紫外線の量を大幅に減らすことができます。
 マニキュアで爪が痛んだ経験はありませんか。こんなとき、温めたオリーブオイルに爪を5分間浸してみてください。よくすり込んでマッサージしてみてもOK。ひび割れやあか切れ、爪の割れなどを防ぎ、つやつやした指先を作ってくれます。

 「せっかく食べられるものをもったいない」。そんな声も聞こえてきそうですが、食べられるくらい安全なものは、女性の肌にもきっといいはず。高級な化粧品をいくつも揃えるより、食べてよし、塗ってよし、のオリーブオイル、一度試してみませんか。


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